宣隊レポート

デザインに関わること

売れるデザインには数学が関わっている

デザインと数学は、一見すると全く別の分野だと思われるかもしれませんが、実際には深く関わっています。デザインが売れ行きに影響するのは、単なる「美しさ」だけではなく、数学的なアプローチによるものでもあります。
レイアウトや色など・・デザインと数学は皆さんの普段の生活にも関わっているかもしれません。
今回はデザインと数学が売上にどのように関連しているか調べてみました!


目次
1.黄金比率と美しいデザイン
2.幾何学とデザイン
3.データ分析と情報デザイン
4.まとめ

1. 黄金比率と美しいデザイン

皆さん、黄金比・黄金比率という言葉を聞いたことはありますか?
黄金比とは「人間が最も美しいと感じる」といわれている比率のことです。

例えば、こちら

このように自然界で貝殻の螺旋、植物の葉や花の配置、ヒトの身体比率など、さまざまな場面で見られています。

φ(ファイ)= (1 + √5) / 2 ≈ 1.618033988749895...

数式だけでは難しい話ですが、ギリシア遺跡のパルテノン神殿やミロの彫刻、パリの凱旋門など歴史的な建造物や美術品も黄金比で構成されています。

ギリシア遺跡/パルテノン神殿

このような歴史的建造物の他にも、実はもっと身近なとこにも黄金比は使用されています。

【有名な黄金比を使ったデザイン例】

名刺:一般的な「名刺」のサイズは55×91mmで、だいたい「1:1.65」になるため、黄金比が使われています。

ロゴ:世界的な大企業であるApple社のロゴも、実は黄金比が隠れているのです。

他にも、タバコの箱やハガキ・トランプなどにも使われており、Webサイトにも流用することが可能です。

2. 幾何学とデザイン

他にも数学的な要素を実用的にデザインに取り入れているものは数多くあります。
代表的な例として、幾何学が挙げられます。

幾何学(きかがく、古代ギリシア語: γεωμετρία)は、図形や空間の性質について研究する数学の分野である。ユークリッド幾何学のような具体的な平面や空間の図形を扱う幾何学をさすことが多く、一般にも馴染みが深い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

幾何学を用いたデザインには、バランス、対称性、視覚的な配置などを考えるのに役立ち、美しい要素を調和させるために役立ち、形状やパターンを理解して使いこなすことで、品質と効果を上げることができます。

幾何学を用いたデザイン

先ほど紹介した、黄金比などの比率を使ったデザインや幾何学を使ったデザインの他にも数学的要素は含まれています。

  • グリッドシステム
    デザインの配置において、コンテンツを整った状態で配置するためにグリッドシステムが使われます。グリッドシステムは、数学的なレイアウトガイドラインに基づいてデザインを配置する方法です。例えば、12カラムグリッドや16カラムグリッドなどが一般的で、要素の位置や幅を計算する際に数学が必要です。
  • 色彩理論
    色の組み合わせ、コントラスト、色相環などの概念は、実は数学的な計算に基づいています。また先ほどのような黄金比は配色にも存在しています。

一般的な配色比率

  • ベースカラー:70%
    ・・・大部分を占めるベースとなる色(背景や余白)
  • メインカラー:25%
    ・・・デザインの印象を決める色(コーポレートカラー、ブランドカラー)
  • アクセントカラー:5%
    ・・・メインカラーの引き立て役となる色(目立たせたい色)

《配色比率を使用したロゴの例》

日清カップヌードル

STARBUCKS COFFEE

3. データ分析と情報デザイン

これまで、デザインには数学と深い関わりがあることをご紹介しましたが、数学的要素であるデータ分析にもデザイン要素が必要で売上増加に直結します。

情報デザインの重要さ
商品の売上を増やすためにはデータ分析が欠かせないと思いますが、分析結果をグラフやチャートなどで表すことで、情報はわかりやすく、意思の決定や戦略を考えることに役立ちます。またデータを視覚化することで、問題点や理解度を促進し、方向性を明確にします。
それにより、チームや関係者とのコミュニケーションも改善され、協力しやすくなります。

インフォグラフィック
インフォグラフィックとは、あるテーマに関するさまざまな情報や調査データをもとに、情報を整理して見やすく整えた画像を作成する手法のこととです。多くの情報を視覚的にまとめあげる過程で、文字やイラストなどを効果的にデザイン・レイアウトする必要があります。

4. まとめ

いかがでしたでしょうか。
デザインの美しさだけでなく、データ分析にもデザインが関わっていることが明らかになり、普段何気なく目にしている物やデザインにも数学が関連していることが理解できました。
数学やデザインを加えることで、魅力的なデザインと効果的な情報の伝え方が可能となり、売上の向上に繋がるのではないでしょうか。

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