デザインに関わること
グラフィックデザインとWEBデザインには色の違いがある!?
師走になってどんどんと年末が近づいてきました。
もうすぐ2020年、東京オリンピックが開幕しますね。
つい最近、元号が令和になった気がするのは気のせいでしょうか?
年々、体感速度が上がっていくことに恐怖を隠せない今日この頃です。
さて、今回はデザインで使われる色の違いについてのお話です。
「え? 色って全て同じものじゃないの?」
と思ったかもしれません。
実はパソコンやテレビのモニターに映される色と、
紙媒体に印刷される色は違うものなのです。
Webと紙媒体の一番大きな違いは
「光の三原色」と「色(料)の三原色」の違いです。
Webなど、パソコンやテレビのモニターで色を表現するときは
「光の三原色」が使用されます。
光の三原色は「Red(赤)・Green(緑)・Blue(青)」のことを指し、
この3つの色の頭文字をとって「RGBカラー」と呼ばれます。
紙のもの、チラシやポスターなどのカラー印刷物の色を表すときは
「色の三原色」が使われます。
「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)」の4色。
こちらは「CMYKカラー」と言います。
ここまでで、なんとなく違う色が使われているのだ
ということが分かってもらえたかと思います。
RGBはモニターから小さな点状や線状の発光体によって
直接光が目に届いて色を認識します。
CMYKは印刷に使用されるため、
紙媒体、つまり物体に反射した光で色を認識するのです。
少し難しい言い回しをしましたが、
目に届く情報に違いがあるのだと考えてください。
また、「光の三原色」は混ぜれば混ぜるほど色が明るくなり、
白色に近づいていきます。
「色の三原色」は混ぜれば混ぜるほど色が暗くなり、
理論上は黒色に近づくのです。
なぜ理論上なのかというと、
インクは混ぜるとどんどん濁った灰色になってしまい、
みなさんのイメージする黒色にはなってくれないからです。
なので補色としてK(ブラック)を追加します。
だから印刷物に使われる色はCMY(K)なんですね。
ちなみに、CMYKのK(ブラック)はBlackのKから来たものではなく
3色で再現できない色を補完する「Key」になる色(Key Plate)なので
Kと言うんだそうです。
今回はここまでです。
実は私たちが普段目にしている色には、こんな違いがあったんですね。
次回の更新は来年になると思います。
それではみなさん、良いお年を!!