宣隊レポート

デザインに関わること

ビジネスで活用されるデザイン思考とは?

近年、ビジネスの現場ではデザイン思考に注目が集まっています。
この記事では、デザイン思考について説明し、注目される理由や実際のプロセスを通じて、核心を捉えた問題解決の方法を解説しています!


目次
デザイン思考
注目される理由
5個のプロセス
まとめ

デザイン思考

デザイン思考は、問題解決のためのアプローチの一つとして、近年大きな注目を集めています。
このアプローチは、人間中心の考え方を基盤に、異なる視点や方法を組み合わせて、最適な答えを見つけ出すためのプロセスを提供します。
これまで、デザイン思考は製品やサービスのデザイン分野で主に活用されていましたが、現在では、ビジネスの様々な場面でその価値が認められるようになりました。

注目される理由

ビジネスの現場では、常に変化と進化が求められます。
市場のニーズ、テクノロジーの進歩、競合企業との関係など、多岐にわたる要因が影響を与える中、一つの方法だけでは問題解決にたどり着くことが難しくなってきました。
これに対し、デザイン思考は従来のアプローチで見逃されがちな視点を捉え、新たなソリューションを生み出すのに有効であるため、注目を集めています。

【富士通】
グループ全体のDX推進に向けて、デザイン思考を社員の必須スキルであると位置付け、2016年よりデザイン思考の浸透施策を実施している。
最初に、ユーザの声を直に聞く役割を担うビジネスプロデューサー8000人に対してデザイン思考教育を実施し、続いて、SE、事業部門、スタッフ部門の社員へと対象を拡大し全社員13万人に対して実施されている。

富士通のポータルサイト「富士通を変革し、お客様の真の課題を解決する『デザイン思考』の力」

5個のプロセス

デザイン思考を具体的に進める際には、以下の5個のプロセスが提案されています。
ここでは、例として新しいコーヒーマシンの開発を題材に説明したいと思います。

共感:ユーザーの感情を深く理解
開発チームはカフェやオフィスを訪問して、実際にコーヒーを飲む人々の行動や反応を観察します。
そして、ユーザーインタビューを実施し、コーヒーマシンの使い勝手や満足度、改善したい点を聞き出します。

定義:ユーザーの問題を明確に定義
開発チームは得られた情報に基づき、「朝の忙しい時間帯に速くコーヒーを淹れたい」という問題を特定します。

概念化:ユーザーの問題を解決するアイデアを発散
開発チームはブレインストーミングを行い、「味の微調整が出来る設定オプションを追加する」など多数アイデアを出し合います。

試作:アイデアを具体的な形に
開発チームは上で出されたアイデアの中から実現可能なものを選び、簡単な試作品を作成します。

テスト:試作品を実際にテストし、ブラッシュアップを図る
開発チームは新しいコーヒーマシンの試作品を実際のユーザーに試してもらいます。
そして、ユーザーのフィードバックをもとに、必要な改善やブラッシュアップを行い、製品を最終的に完成させます。

これらのプロセスにより、問題の核心を捉えた、革新的なアイデアやソリューションを生み出すことが出来ます。

まとめ

デザイン思考は、ユーザーの真のニーズを捉えた問題解決の方法として、多くの民間企業や組織に採用されています。
このアプローチを取り入れることにより、民間企業は市場の変化や競争に対応し、革新的な価値を提供し続けることが出来るのです。

当社が提供する広報宣隊は28年制作実績のある株式会社ティー・オー・エムが運営をしており、社内のデザイナーが全ての制作を担当するため安定した高いクオリティでのご提供が可能です。
「デザイン思考を取り入れたい!」とお考えのお客様は、まずはお気軽に広報宣隊のお問い合わせフォームからご相談ください。

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