デザインに関わること
色相環で彩るデザイン
デザインやアートにおいて、色は作品の印象を決定づけるため重要になってきます。しかし、どの色を選び、どう組み合わせるべきか悩んだことがある方も多いのではないでしょうか?そんなときに役立つのが「色相環」です。今回は、その「色相環」についての魅力を探っていきましょう!
1.色相環とは?
2.色彩の三要素(色相・彩度・明度)
3.色の表色系
4.色相環を活用する方法
5.まとめ
1.色相環とは?
色相環とは、色相を円形に並べた図のことで、色の関係性を分りやすくする方法の一つです。色は光の波長の違いによって連続的に変化し、知覚される特徴があります。これを連続的に円形にしたものを色相環と言います。
2.色彩の三要素(色相・彩度・明度)
①色相
先程説明した「色相環」は、この三属性のうちの「色相」によって作られています。また、色彩における「色の種類」を表しており、具体的には、赤、青、黄、緑など、私たちが目で見て認識する色の違いのことです。
②彩度
次に「彩度」についてです。色の鮮やかさや純度を表しており、彩度が高い色は、鮮やかで鮮明な色として認識され、彩度が低い色は、くすんで見えたり、灰色がかったりして、色の鮮やかさが減少したものなります。
③明度
最後に「明度」についてです。色の明るさを表し、明度が高いほど色は明るく、明度が低いほど色は暗く見えます。白や薄い色は明度が高く、黒や濃い色は明度が低いとされています。
3.色の表色系
表色系とは、色彩を数値や記号で正確に表現し、色同士の関係性を明確にしています。表色系には主に3種類あり、マンセル表色系、オストワルト表色系、そしてPCCSがあります。
- マンセル表色系
画像引用:色相環|武蔵野美術大学
マンセルの色相は「赤・黄・緑・青・紫」を基本5色相として時計回りに配置されています。その間に「黄赤・黄緑・青緑・青紫・赤紫」を挿入し、合計10色で色相環が作られています。
- オストワルト表色系
画像引用:色相環|武蔵野美術大学
オストワルト表色系は、「赤・緑」「黄・青」の2対の反対色を円周上に直交し、更にその4色の間に「橙・紫・青緑・黄緑」の4色を配置して8色相とし、それぞれの色相を三分割して24色相としています。
PCCS
画像引用:色相環|武蔵野美術大学
PCCSの色相環は、円周上に心理4原色の「赤・黄・緑・青」を時計回りに配置し、その4色の対向位置にそれぞれの心理補色を置いて8色相にし、その間が見た目に等間隔に感じるようにさらに4色を補間して12色に、さらにそれらを2分割にして合計24色相となっています。
4.色相環を活用する方法
色相環を使うことで、色の組み合わせを効果的に考えることができます。その方法について説明していきます。
- 補色配色
- 色相環上で対極に位置する2つの色を組み合わせる。
- 類似色配色
- 色相環上で隣り合う3つ程度の色を選ぶ。
- トライアド配色
- 色相環上で均等に配置された3つの色を選ぶ。
- テトラード配色
- 色相環上で長方形または正方形を描く4つの色を選ぶ。
- 彩度と明度の調整
- 選んだ色の彩度や明度を調整して、微妙な色のニュアンスを作る。
- グラデーションの作成
- 色相環上の隣接する色を使ってグラデーションを作成する。
- アクセントカラーの選定
- メインカラーに対して補色やトライアド配色を使って、アクセントとなる色を選ぶ。
上記のように色相環には様々な活用方法がありますが、上手く活用することで、配色に悩むことなく、デザインを作成することができ、より良い仕上がりを目指せるでしょう。
5.まとめ
色相環は、色彩デザインの基礎となる方法です。配色は、様々なパターンがあり、色相環での色の位置関係で様々な組み合わせができます。また、配色が苦手な方でも理論に基づいて色のバランスを整えることができます。多くの色を使う場合でも安心して配色を行うことができるため、役立てましょう。
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