デザインに関わること
「入稿データ」の中身って?
入稿データと言われるデータの中にはどんなものが入っているのか説明します!
印刷するときに注意することも併せて紹介するので、ぜひ一度ご確認ください。
目次
入稿データには何が入っているの?
aiデータが開ける人向け:確認するポイントは?
印刷するときに必要なデータは?
入稿データには何が入っているの?
入稿データといっても形式に決まりはなく、デザイナーによって若干データの入れ方や名前の付け方が異なる場合がありますが、今回は広報宣隊で制作した入稿データの場合をご紹介します。
圧縮されたzipファイルを解凍すると、基本的に4つのデータが確認できます。
- 拡張子が「.ai」のデータ
- 拡張子が「.ai」かつ、名前の末尾に「_ol」とついたデータ
- 拡張子が「.pdf」のデータ
- 「Links」というフォルダ(無い場合もあります)
ちなみにファイルの名前は、文字化けなどを防ぐため、英数字のみの1バイト文字で表記し、「制作した日付 _ 案件名など _ サイズ _ ページ番号や表裏の情報」のような形になっていることが多いです。
拡張子が「.ai」のデータ
文字が編集可能なため、後から修正をしたり、データを流用してもらう場合に一番必要なデータ。
拡張子が「.ai」かつ、名前の末尾に「_ol」とついたデータ
文字のアウトライン化(=文字データを図形として保存)がされているので、使用されているフォントを持っていない場合でも同じように表示できる。
拡張子が「.pdf」のデータ
aiのデータをPDFに変換したもの。デザイナー側でも入稿データ作成時に間違いなどがないか確認していますが、お客様の方でも最終的にこのデータを開いて内容をチェックしていただきます。
「Links」というフォルダ
ai(Illustrator)では、データを軽くするために基本的に画像をリンクという形で配置しています。そのリンクされた画像がこのフォルダ内に入っており、aiのデータとLinksのフォルダはセットとして扱います。
画像の使用がない場合や、枚数が少ないなどの理由でリンクではなく埋め込みで配置している場合にはこのフォルダはありません。また、フォルダ内に入れずに上記のaiやpdfデータと同じ場所に入っている場合もあります。
aiデータが開ける人向け:確認するポイントは?
aiデータは基本的にAdobe Illustratorのアプリケーションがないと開くことができません。
開くことができる方がデータを受け取った場合は、以下のことを確認するのがおすすめです。
- aiデータは問題なく開けるか?(破損やバージョン違いなどはないか?)
- リンク切れの画像などはないか?
- 文字のアウトライン化はされているか?
- 制作物のサイズは合っているか?
デザイン会社によってはaiデータの提供は有料だったりもしますが、広報宣隊ではアウトライン前のデータもお渡ししているので、後からお客様側で編集が必要になった場合にも簡単に対応が可能です。
印刷するときに必要なデータは?
家庭用プリンターで印刷をされる場合は、「PDF」のデータを印刷していただけば問題ありませんが、PDF内にトンボ(トリムマーク)と言われる裁断位置の印が表示されている場合は、そのままの状態で印刷されてしまうので、トンボの無いPDFを用意する必要があります。
他にも冊子形式など、PDFの表示形式にご希望がある場合は変更したものをお送りしますので一度ご相談ください。
印刷会社などにお客様自身で入稿を行う場合、注意しなければいけない点がいくつかあります。
印刷会社の規定に沿っているか?
印刷会社や、印刷する媒体によってはテンプレートの使用が義務付けられていたり、レイヤーや色の指定がある場合があります。それらに沿ったデータになっているか確認してから入稿しましょう。
特に冊子形状や印刷対象の形が特殊な場合、データの作り直しが必要になる可能性もあるので、注意しましょう。
お客様の方で確認が難しい場合は、印刷会社の名前などを事前にデザイナーに伝えておけば適したデータをお作りします。
リンクファイルが欠けていないか?
よくある失敗として、aiデータのみを入稿してしまうケースがあります。
前述した通り、Linksフォルダとaiデータはセットとして扱うため、aiデータだけだと画像のリンクが切れてしまい、表示ができなくなってしまいます。
最近ではPDFのみで入稿ができる印刷会社も増えてきましたが、aiデータを入稿に使用する場合はLinksのフォルダも一緒にした状態で入稿しましょう。
基本的には入稿データとしてお渡ししたそのままの状態で印刷会社に入稿していただけば問題ありません。
最後に
入稿データがどんなものか、お分かりいただけましたでしょうか?
広告クリエイティブのデザイン・制作をサブスクでプロに依頼し放題な広報宣隊では、アウトライン前のaiデータお渡しも定額料金内で対応しています。
デザイン会社が運営しているサービスなので、印刷会社の指定なども無く、お好きな会社で印刷が可能です。
分からない場合はサポートもいたしますのでお気軽にご相談ください。