宣隊レポート

デザインに関わること

デザイン制作を依頼するとき、役に立つ!?画像についての基礎知識 〜前編〜

もうすぐ桜の季節ですね。

私は毎年お花見をしようとすると

まだちゃんと咲いていなかったり、

散り始めていたりとタイミングが悪いので、

今年こそは満開の時期にお花見に行こうと思っています。

 

さて、今回はチラシやポスター、

商品カタログなどの制作を依頼するときに役に立つ、

画像の基礎知識についてのお話です。

 

お花見をしに行って、桜をカメラで撮影して

帰宅してからパソコンのモニターで見たときは

画像が綺麗に表示されていたのに、

印刷するとぼやけていたり

モザイクのようにギザギザになってしまった……。

そんな経験ありませんか?

 

そういったトラブルを解決するためには、

「解像度」と「ピクセル」について理解する必要があります。

 

まずは「解像度」とは何かを理解していきましょう。

 

「解像度(dpi)」とは画像のきめ細かさや、

滑らかさを数値化したものです。

解像度の数値が高いほど、自然な画質になります。

 

画像はすべて点(ドット)が集まって表示されています。

1インチ(2.54cm)あたりのドット数の

密度を指す数値のことを「解像度」と呼びます。

また、解像度の単位として「dpi(ディーピーアイ)」が使われます。

「dpi」は「dot per inch」の略です。

印刷物の場合は解像度の数値が高いほど、

きめ細かく綺麗な画像になります。

上の図で示した72dpiと320dpiの解像度のイメージ画像を比べると、

その差がよくわかりますよね。

 

次は「ピクセル」について理解していきましょう。

 

パソコンのモニターや、デジカメなどで撮影したデジタル写真は

小さな四角形の集合体で構成されています。

この1つ1つの四角形のことを「ピクセル」と言います。

 

解像度の説明のときに出てきた

ドットと同じ意味で使われることがありますが、

この2つは厳密には違うものです。

ドットは単なる点であるのに対し、

ピクセルは色情報(色調・階調・透明度など)を持っています。

ドットは1インチあたりに点がいくつあるか、なのに対し、

ピクセルは画像1つあたりに点がいくつあるか、

という違いがあるのがわかっていただけたかと思います。

 

では、

「解像度が高ければ、綺麗な画像の印刷物が仕上がるんだ!」

と思ったかもしれませんが、

実はそういうことにはなりません……。

 

何故かというと、

印刷物には印刷サイズに応じた

「適正値」というものが存在するからなのです。

 

次回はこの「適正値」について

具体的な表などを使って解説していこうと思います。

お楽しみに!

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